アメリカとの終戦交渉を巡り激しい駆け引きを続けているイラン政府は20日(現地時間)、米国側から新たな終戦案の提示を受け、現在その内容を検討していることを明らかにした。トランプ米大統領がイランに対し「軍事攻撃再開の猶予は数日」と迫る中、決裂寸前だった対話路線が首の皮一枚でつながった形だ。水面下で進む外交交渉の成否に国際社会の注目が集まっている。
イラン外務省のエスmail・バガイ報道官は20日、国営テレビとのインタビューで「我々は米国側の新たな観点(提案内容)を受け取り、現在これを綿密に検討している」と述べた。
また、バガイ氏は「現在、パキスタンのナクヴィ内相がテヘランに滞在しているのは、両国間のメッセージ交換を円滑にするためだ」と説明した。イラン国営IRNA通信によると、終戦交渉の仲介役を務めるパキスタンのモシン・ナクヴィ内相は、今月16日に続いてこの日、再びイランを訪問しており、米イラン間の最終調整を主導しているとみられる。
両国は今年2月の開戦後、先月8日から休戦に入ったものの、その後の終戦交渉は膠着状態に陥っていた。イラン側が今月10日に提出した回答に対し、トランプ米大統領が「受け入れられない」と拒否したためだ。今回の新提案は、トランプ氏が19日に「数日以内に合意せねば大規模攻撃を行う」と警告した直後に伝えられたもので、米国側が提示した「最終通告」に近い内容である可能性もある。
対話の継続は認めたものの、イラン側が掲げる終戦の条件は依然として強硬だ。バガイ報道官は交渉の先決課題として、▽海外にあるイラン資産の凍結解除、▽米国側による海事封鎖および妨害行為の中止――の2点を厳格に提示した。
バガイ氏は「現段階で我々は、レバノンを含むすべての戦線での戦争終結に集中している」とした上で、「海外資産の解除や、我々の海運を狙った海賊行為・妨害行為の中止は、当初から明確に主張してきた問題だ」と強調。「イランは完全に善意と誠意を持って対話に臨んできた。今度は相手側(米国)が誠意を証明する番だ」と主張した。さらに、「イランの正当な要求を基盤に進むのであれば外交は成功するが、米国が不当な要求に固執し続けるならば、当然ながら決裂するだろう」と米国側を強く牽制した。
米軍は直前にもインド洋でイラン関連のタンカーを拿捕するなど、軍事的圧力を極限まで高めている。トランプ政権が迫る「核保有の完全阻止」と、イランが求める「経済・安保制裁の解除」がどこで折り合えるのか、数日以内に中東情勢は最大の分水嶺を迎える。

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