韓国を訪問中の高市早苗首相は19日午後、慶尚北道(キョンサンプクト)安東(アンドン)市内のホテルで李在明(イ・ジェミョン)大統領と会談した。今年1月に李大統領が高市首相の故郷である奈良県を訪れたのに続き、今回は高市首相が李大統領の故郷である安東を訪問。李大統領は冒頭、「互いの故郷を訪問し合うのは日韓関係の歴史上初めてであり、実用的かつ画期的な協力案を整えていくことができる」と歓迎の意を表した。
高市首相の訪韓は、昨年10月の就任以来4回目となる。両首脳による緊密な往来について、李大統領は「まさに日韓間のシャトル外交の真髄を示すものだ」と評価した。
李大統領は、1月の奈良会談以降の日韓の具体的成果として、▽3月の日韓サプライチェーン・パートナーシップ締結による供給網危機への対応整備、▽両国警察庁間の協力覚書締結による特殊詐欺(スキャム犯罪)対応の制度化、▽長生(ちょうせい)炭鉱(山口県宇部市)の水没事故における遺骨のDNA鑑定に向けた実務協議の進展などを挙げ、「日韓関係は未来に向けて一日も休まず前進している」と強調した。
会談では、緊迫が続く中東情勢など国際社会の課題についても踏み込んだ議論が交わされた。
李大統領は「現在の国際情勢は嵐が吹き荒れている。これまで以上に友好国間の協力と疎通が必要な時だ」と指摘。原油輸送の要衝であるホルムズ海峡の安全と航行の自由を巡り、日韓両国が英仏主導のイニシアチブや国際社会の各種決議に共に参加している点に言及した。さらに、現地で足止めを余儀なくされた両国国民の安全な帰国に向け、互いのチャーター機の座席を提供し合った事例を挙げ、「難しい状況下でも両国の強固な友情はさらに輝き、発展している」と語った。
これに対し、高市首相も「李大統領の故郷である安東でシャトル外交を実践でき、大変嬉しく思う」と応じた。
高市首相は「中東情勢をはじめ、国際社会は非常に困難な時期を迎えている」との認識を示した上で、「大統領と私のリーダーシップを通じて良好な日韓関係の基調を弛まず発展させ、両国がインド太平洋地域の安定化において中枢的な役割を果たしていくことが極めて重要だ」と表明。「日韓双方の利益のため、そして地域と国際社会の平和と安定のために腹を割って意見交換したい」と述べ、未来志向の連携強化に強い意欲を示した。
両首脳は少人数会談に続き、閣僚らを交えた拡大総会に臨み、経済安全保障や防衛協力の具体化について協議を継続した。

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