「FAANG」の墜落… 殆どがデッドクロス

「FAANG」の墜落… 殆どがデッドクロス
今年に入って米国ニューヨーク株式市場を牽引してきた主要ハイテク株が下落を続けている。19日、米CNBCによると、いわゆる「ファーング(FAANG)」と呼ばれるフェイスブック、アップル、アマゾン、ネットフリックス、グーグルの株式が弱気相場入りした。
過去1年間(52週間)の高値から20%以上下落すると弱気相場入りとみなされる。新型iPhoneモデルの売上高懸念でアップルは同日、3.96%急落した。10月につけた高値からの下落率は19.9%。グーグルの親会社であるアルファベットも今年の高値から20.3%下落し、世界最大の電子商取引企業アマゾンは25.4%の下げ幅を記録中だ。特にアルファベットの弱気相場入りは7年ぶり。
フェイスブックの下げ幅はさらに大きい。同日の相場で6%近く急落し、今年の高値から39.5%の下落率を記録した。個人情報流出の事態に続いてマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)のリーダーシップへの疑問が議論となり下げ幅を拡大している。
世界最大の動画配信プラットフォームであるネットフリックスは35.6%の下落率を記録し、ほぼ3年ぶりに「デッドクロス(dead cross)」が発生した。「デッドクロス」とは、短期の移動平均線が中期の移動平均線を上から下に突破した現象を指す言葉で、一般的に下げ相場のシグナルと解釈される。
米金融ニュースサイトのマーケットウォッチは「FAANGのうち、まだデッドクロスが発生していない銘柄はアップルとアマゾンだけ」と説明した。
主要ハイテク株の急落で株式市場全体が揺れている。同日もFAANGが一斉に急落した影響で、ハイテク株中心のナスダック総合指数は前日比3.03%安の7028.48で取引を終えた。