iPhoneの販売不振に鴻海が3300億円の構造調整へ
iPhoneの販売不振に鴻海が3300億円の構造調整へ
台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が3300億円台のコストカットやリストラを断行する。
22日、海外メディアによると、鴻海は来年、大規模構造調整を実施する計画だ。コスト削減が目的で、目標している削減規模は200億元(約3300億円)だという。具体的には、来年のiPhone事業部門で60億元規模のコストを削減し、技術職を除いた部門で10%のリストラを推進する案も検討している。
同報道を受けて、鴻海は「現在検討中の計画は、過去数年間に行われた通常の作業と変わらない」としながら、「今後1〜2年の世界市場の需要状況を検討し、毎年の予算を組んでいる」と説明した。
鴻海が大規模構造調整を実施する理由は、アップルがiPhoneの新モデルの生産計画を縮小したことによるものとみられる。iPhoneの販売は、高価政策への消費者の負担感や世界スマートフォン販売量の減少傾向などの影響で不振への懸念が強まっている。
市場調査会社のカウンターポイントの集計によると、今年3四半期の世界スマートフォン販売台数は前年同期比3%減の3億8680万台を記録した。
またアップルも生産計画を縮小している。先月末には一部の部品メーカーに生産計画の縮小を伝えた。アップルは当初、9月から来年2月に7千万台のiPhone XRの生産を依頼したが、生産量の3分の1を減らすことを決定した。