「1.5%利上げで株価9%下落」=ゴールドマン

「1.5%利上げで株価9%下落」=ゴールドマン
米国の急激な利上げ動きへの懸念が深まる中、米国の政策金利が1.5%ポイント上昇すると、米株価指数が9%下落という分析が出た。
26日、ブルームバーグ通信によると、ゴールドマン・サックスのエコノミストらは最近の報告書で、米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を急激に引き上げることを仮定して、金融市場に及ぼす影響を予測した。その結果、FRBが政策金利を1.5%ポイント引き上げる場合、10年国債の利回りは0.45%ポイント上昇し、株価は9%下落する。またドルの価値は4%上がると予想された。
実際に今年に入り、FRBが0.75%ポイントの利上げに乗り出した結果、10年国債の利回りは0.6%ポイント以上上がった。また米株式市場でS&P500種株価指数は同期間中に1.5%下落した。ただし、ゴールドマンのエコノミストらは「金融環境にはFRB政策のほか、複数の要因が影響を及ぼし、時間が経つにつれて変動する可能性もある」と、今回の研究結果を機械的に解釈することを警戒した。
またゴールドマンは、2年以内に米景気が後退する可能性について26%と予想した。しかし、基準を3年以内にすると景気後退の可能性は43%に上がる。