民主主義指数2018発表…韓国21位, 北朝鮮は最下位, 日本は?

民主主義指数2018発表…韓国21位, 北朝鮮は最下位, 日本は?
「民主主義指数2018」で韓国が21位を記録した。北朝鮮は1.08点で前年と同じく最下位を記録した。
イギリスの経済誌「エコノミスト」の調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」が発表した2018年度民主主義指数によると、韓国は前年と同じ8点(10点満点)だった。しかし、前年7.88点で23位だったコスタリカが今回の調査で8.07点を記録、20位に順位を上げたことで韓国は20位から21位に順位が下がった。
韓国は1ランクの差で「欠陥のある民主主義(Flawed democracy)」国家として分類され、上位20カ国・地域にあたる「完全な民主主義(Full democracy)」には入れなかった。
EIUは△選挙の過程や多元性 △政府の機能性 △政治への参加 △政治文化 △市民の自由など5つの尺度をもって民主主義の発展程度を評価。韓国は選挙の過程や多元性の項目で最も高い9.17点を獲得し、政治への参加項目で最も低い7.22点を獲得した。
EIUは韓国について「進歩的な姿勢を示す文在寅大統領が率いる行政府は所得主導の経済成長アジェンダを展開している」とし「一方、外部要素に依存的なGDP成長率は2023年まで平均2.9%になる見込み」だと評価した。また、「北朝鮮の完全なる非核化を未だに確信できない中、米国との堅固な安保同盟関係は持続すると思われる」とし「文政権は北朝鮮に対する政策を改めて宥和政策へ舵を取るだろう」と見込んだ。
主なアジア国家の中、日本は7.99点で22位にランクインした。中国は3.32点で130位を記録し「独裁政治体制(Authoritarian regime)」国家として評価された。
上位には主に北欧州の国家がランクインした。ノルウェイ(9.87)、アイスランド(9.58)、スウェデン(9.39)が1〜3位になった。その後をニュージーランド(9.26)、デンマーク(9.22)が次ぎ、カナダとアイランドは9.15点で共同6位となった。
ドイツ(8.68)とイギリス(8.53)はそれぞれ13位と14位にランクインした。他に米国(25位・7.96)、フランス(29位・7.80)、イタリア(33位・7.71)は日本より順位が低かった。
ABCニュースは「アルジェリア、コンゴ、東ティモール、エチオピア、北朝鮮、ラオス、ネパール、スリランカは正式国名に『民主主義』という単語が含まれているが、EIUはこれらの国・地域について全く『民主的』と評価しなかった」と報じた。これらの国・地域は全て民主主義指数で最下位の「独裁政治体制」として評価された。
EIUは権威主義の拡散による民主主義の後退が去年には止まったと分析した。去年89カ国・地域が民主主義の後退を経験したが、今年は42カ国・地域だけが民主主義指数が下落し、48カ国・地域の指数は改善された。
翻訳:尹怡景