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「ビットコインは投資熱を削がれた」vs「何を言うか!好材料が3つもある」

「ビットコインは投資熱を削がれた」vs「何を言うか!好材料が3つもある」
ビットコインの価格が週末取引で9900ドル台に届くなり押し戻された中、ウォール街の専門家の間に食い違う展望が見出され注目を浴びている。
4日(以下現地時間)、ビットコインの価格が直ぐに10000ドルに届き、今後12000、14000ドルを回復する3つの材料があるという主張が提起された。しかしウォール街第一号の仮想通貨アナリストとして有名なニック・コラス(デイタートラックリサーチ共同設立者)の考えは違う見解を示す。翌日彼はビットコインを取り巻くファンダメンタルが弱まったと投資に慎重な姿勢を促した。
■「今はビットコイン投資を避けなければ…ファンダメンタル弱化」
5日米国経済放送CNBCによれば、コラス氏は最近のインダビューで「ビットコインに投資する最適期ではない。ファンダメンタルが弱まっているだけに無闇に投資に出てはいけない」と警告した。
コラス氏は「このところ下落曲線を描いたビットコインをもう購入しても良いかとの質問を多々受けた。私の答えは“ノーだ”」と述べた。
更に「とても熱かったビットコイン投資熱が冷めている。最近のグーグル検索の統計やブロックチェーンウォレットの成長率の勢いを見ると、ビットコインへの関心度が初めて減っている様に思う」と付け加えた。
彼によると、昨年末から今年の初めに掛けて、グーグル検索率は85~90%の高い数値を示していたものの、最近になってぐっと下がった。その上、昨年は毎月5~7%の水準だったウォレットの成長率ですら先月は2.2%に急落した。
コラス氏は続けて「ビットコインの価値を高めようというのならば、他の新技術と同様に新しい採択者が入って来なければならない。そうであれば価格はしっかりと上昇し、投資家の関心も戻って来る」と強調した。
また「現在のところビットコイン市場は様子見ムードにある。今後3~5年は続くだろう」と付け加えた。
■「ゴールドマン 好材料・大型イベント・規制透明性など好材料が満載」
一方、仮想通貨専門投資会社BKCM最高経営者のブライアン・ケリー氏は「ビットコインがラリーを繰り広げている。今はビットコインに注目しない訳にはいかない状況になった」と3つの好材料に言及した。
彼によると、“ゴールドマン・サックスなどのウォール街の大型銀行による市場参入という好材料”、“米国による規制の不確実性解消の展望”、“業界の大型イベントを前に高まる期待感”が市場の雰囲気を熱くしている。特に14日に開かれる業界最大のイベント「ブロックチェーンウィーク・ニューヨークシティ」が仮想通貨の購入を煽っている。
ケリー氏は最近政府がビットコインが証券に属していないという事を明らかにした点にも注目した。ジェイ・クレイトン米国証券取引委員長は、「ビットコインなどは単に交換媒体として使用される。通貨の代替手段としてのビットコインを大半の人は証券ではないと考えている」と発言した。
CMTデジタルのコリン・サリバン氏も「12ヶ月程の間に規制環境がより明確になり、より多くの資金が押し寄せる環境が整いた」と付け加えた。
ウォール街の銀行がゴールドマン・サックスの後に続くしかないという意見も出ている。ブロックチェーンキャピタルのパートナーであるスペンサー・ボガート氏は「数多くの銀行がゴールドマン・サックスに続いて仮想通貨市場に飛び込んで来るだろう」とし、「彼らもコインベースやバイナンスなどが仮想通貨取引で良い実績を残したという話を聞いたはず。市場に参入しなければ取引所がウォール街の銀行を追い越す可能性もある」と強調した。
翻訳︰水野卓