中国製造業、5ヵ月連続で“景気低迷”

中国製造業、5ヵ月連続で“景気低迷”
米中貿易戦争が激化する中、中国の製造業景気が“低迷”局面から抜け出せずにいる。中国政府は自国経済の危機感を憂慮しつつ、ワシントンで開かれる米中高官貿易交渉の結果を注目している。
中国国家統計局は30日、中国景気の状況を反映する9月の製造業のバイヤー管理指数(PMI)が49.8で、前月の49.5より2カ月ぶりに上昇したと発表した。前月より小幅上昇したが、景気拡大と縮小を計る50を下回り、5月から5ヶ月目景気萎縮局面でとどまった。
中国国家統計局は30日、中国景気の状況を反映する9月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が49.8を記録したと発表した。前月の49.5より小幅上昇した数値で、2カ月ぶりの上昇となる。しかし景気拡大と縮小の判断基準となる50を下回っており、5月から5ヶ月連続で“景気萎縮”となった。ただし、中国の9月サービス業PMIは53.7で、前月(53.8)より小幅下落したが、50ラインをはるかに上回った。
一方、中国の内部でも米中貿易戦争の長期化に伴う景気低迷を懸念する声が出ている。中国CCTVによると、商務部の鍾山(ジョン・シャン)部長は29日、新中国建国70周年記念行事で開かれた記者会見で「米中貿易戦争が1年余り以上持続し、双方が報復的関税を課している」とし「今年に入って中国貿易は前例のない挑戦を迎えている」と述べた。
また「中国は、外部と内部の両方で課題に直面している」とし、「▲貿易の安定化措置の速やかな推進 ▲「一帯一路」をベースにした新興市場の開拓 ▲高品質の実現のための科学技術の革新などの措置を通じて、現在の危機を克服する」と強調した。
注目を集める米中貿易交渉は中国の国慶節が終わった後、米・ワシントンで本格的に再開される。
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