年末まで日本円の急騰続く、景気沈滞への憂慮から

年末まで日本円の急騰続く、景気沈滞への憂慮から

今年下半期に日本円の価値が世界各国の通貨の中で最も大幅に上昇するとの見通しだ。世界的な景気沈滞への憂慮が高まり、安全資産を求める動きが止まらないためだ。

ブルームバーグ通信は先月30日、主な外為ストラテジストを対象にアンケート調査を行った結果、日本円の価値が今年第4四半期に2.9%上昇して1ドル105円になると予測した。これは上昇傾向を見せている米ドルを除いた世界の主要通貨10種の中で最も高い上昇率だ。

日本円の価値はこの日の午後5時30分基準で1ドル107.87円となっている。米投資銀行のモルガンスタンレーは更に円の上昇が続き、第4四半期には約6%上昇して年末には1ドル101円まで上がると予測した。またフランスのBNPパリバ銀行は同期間に1ドル102円まで上昇するとの見通しだ。

モルガンスタンレーの国際外為戦略代表のハンス・ レデッカー氏は「世界は今、”不安定な均衡”状態にあり、その結果、市場の変動性が大きくなりリスク資産に対する需要が減少しているとみている」と話した。

ブルームバーグは債券市場を取り上げ、日本政府が物価上昇率の目標達成のために日本円の価値を下げようとしても、更なる方法はほぼ無いとみている。日本銀行は既に景気刺激策として長い期間マイナス金利を維持しており、更に市場に資金を供給するとして日本の今年のGDP(国内総生産)規模に近い債券と資産を買い入れている状態だ。

これは日本銀行が更に市場に資金を供給したくとも、そうするだけの余裕が無い事を意味する。カナダのRBCキャピタルマーケッツはこれについて、仮に米FRBが金融緩和政策を続けて米国債価格が今より更に上昇すれば、日本円の価値が1ドル90円台まで上がる可能性もあると予測している。

翻訳:水野卓
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