ダイソン、電気自動車の開発を断念

ダイソン、電気自動車の開発を断念
英国の家電会社であるダイソンが電気自動車の開発を諦めた。ブルームバーグ通信は10日(現地時間)、ダイソンが自社開発の電気自動車を商業的に利用可能な方法を見つけなかったと報じた。
ダイソンも同日、ツイッターを通じて「ダイソン自動車チームは素晴らしい電気自動車を開発したが、残念ながら商業的に実行することができなかった」とし「自動車プロジェクトを終えることになった」と伝えた。
これに先立ち、ダイソンの創業者であるジェームズ・ダイソン氏はこの日、従業員へのメールに「投資家を探した、成功しなかった」とし「製品の問題があるとか、プロジェクトを担当したチームの失敗ではない」と述べた。
掃除機とヘアドライヤー、空気清浄機などの生活家電で革新的な製品をリリースし、世界の生活家電市場をリードしてきたダイソン。2017年には急進的で差別化された電気自動車を開発するとして、20億ポンド(約3千億)の資金を投入して電気自動車の開発と電池の開発に乗り出した。昨年10月にはシンガポールに電気自動車の製造設備を建設し、2021年までに電気自動車を発売する計画であった。
しかしダイソンは、すでに電気自動車市場に進出して地位を固めているテスラとゼネラルモーターズ、フォルクスワーゲンAGなど競合他社との対決に直面した。また専門家らは、人件費が高いシンガポールに電気自動車工場を建てようとするダイソンの計画に疑問を提起してきた。フォード社はすでに40年以上前に高い人件費でシンガポール工場を閉鎖している。
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