「世界経済が底打った」…金融市場、リスク資産に急旋回

金融市場の資金が金や債券など「安全資産」から新興市場の株式・商品などの「危険資産」に急速に旋回している。米国と中国の貿易摩擦が近いうちに終わるとの楽観が市場を支配し始めており、投資家らは世界経済が底固めの局面であり、再び上昇すると期待している模様だ。

10日(現地時間)、ウォール・ストリート・ジャーナルによると、市場の雰囲気が最近急速に変わり、投資家が商品から新興市場の株式・通貨などに至るまで、ハイリスク・高収益資産に乗り換えている。代表的安全資産である10年満期米国債の利回りがこれまでの下げ幅を一部取り戻しており、一部の長期欧州国債は収益率がプラスに転じた。また金と日本円の価値は下落している。安全資産からお金が抜け出していることを示している。このように抜け出た資金はリスク資産に流れ込み、以前とは違う動きが見え始めている。

まず通貨市場から動いた。ブレックシート(英国のEU脱退)不確実性によって長年低調な動きを見せていた英ポンドは協定なしに欧州連合(EU)を脱退するハードブレックシートの可能性が低くなり、6%以上の価値が急騰した。

米中貿易戦争と景気鈍化の影響で「1ドル=7元」が崩れる場面を演出した人民元も米国との貿易合意への期待感が上昇し、1ドル=7元を回復した。おかげで関連通貨も上昇し、韓国ウォンとオーストラリアドルなど、世界経済の成長と貿易に敏感な通貨の価値が上昇している。

株式•商品も強気に転換した。ニューヨーク証券取引所だけが連日上昇しているなか、新興市場の株式と商品が低評価されたという判断で投資資金がニューヨーク証券取引所から新興市場や欧州の株式市場、銅・石油・コーヒーなどの商品に流れ込んでいる。

10月に米国と中国が「1段階の貿易合意」に至ったと発表した後、新興市場の株式と石油はそれぞれ7%近く上がり、欧州株式も似たような上昇幅を記録した。このまま行けば、今年米、欧州、新興市場の株価上昇幅は2009年以来、10年ぶりに前年比10%以上を記録することが確実視される。

専門家らは、世界的な景気減速の中で米経済も低迷すると懸念していた投資家らが楽観論に急旋回したことによるものだと分析している。「世界経済は底打ちし始めていることを示す初期の兆しがある」「安定した経済成長、低インフレ(物価上昇率)、低金利基調など、今は積極的に投資に乗り出す時期」「米国以外の地域で確実な機会が見える」などの声が専門家らの間で出ている。

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