韓国ソウル市、「”ブロックチェーン・マスタープラン”年内発表」…Sコイン計画も

【写真】 ソウル市の情報企画担当官らが22日と23日の2日間、ソウル市のハンニョウル駅にあるSETECで開かれたブロックフェスタの展示場にブースを設け、参席者らと意見を交わす様子。ソウル市は「ブロックチェーンに関する意見の収斂」というアンケートを通じて、「ソウル市は次世代情報技術(IT)インフラであるブロックチェーンを多様な公共サービスに導入して、行政の透明性、信頼性、効率性を高める」としている。

韓国ソウル市、「”ブロックチェーン・マスタープラン”年内発表」…Sコイン計画も

-先端技術と先端サービスの「スマートシティ・ソウル」目指す

韓国・ソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長が、ブロックチェーンや仮想通貨などをベースにした「スマートシティ・ソウル」を目標とした、総合マスタープラン(基本計画)を年内に発表する予定だ。今年3選を果たした朴市長がマニフェストとして発表した、地域マイレージ概念の「Sコイン(仮称)」を具現化する方案も、ブロックチェーン・マスタープランに含まれる。

特にブロックチェーンや仮想通貨関連のスタートアップ(創業初期企業)の支援に関する政策意志を表明した朴市長が、先日、「ソウル市とスイス間のブロックチェーン交流歓談会」を開いた事が確認され注目を集める。

現在韓国政府は「あらゆる形態のICOの全面禁止」を宣言した状態にあるが、世界的な新規仮想通貨公開(ICO)のハブであるスイスとシンガポールでは、世界中のブロックチェーン・仮想通貨関連企業がICOのための現地法人を設立して、雇用と金融・法律・会計サービス分野などに活力を与えている。

■「Sコインなど、ブロックチェーン行政を多方面で熟考中」
朴市長は22日、 ソウル市で開かれた「ブロックフェスタ・ネットワーキング・ディナー」での祝辞を通じて、「電子政府を先導しているソウル市は、世界を変えているブロックチェーン技術を早期の内にソウル市の行政に適用する」としつつ、「既にいくつかのモデル事業が進行中であり、今年末にはブロックチェーン総合マスタープランを発表する予定だ」と明かした。

朴市長がブロックチェーン・仮想通貨関連イベントに公式に参席し、「ソウル市のブロックチェーン・マスタープラン」の公開時期を発表したのは今回が初となる。また朴市長は「ブロックチェーンに対する若年層の関心が高く、関連スタートアップも増加していると思われる」と、「ソウル市はブロックチェーン企業の革新的な技術を採択し、世界のブロックチェーン生態系で先頭に立つ都市になる事を約束する」と語った。

同イベントには、韓国ブロックチェーン協会会長で前情報通信部長官の陳大濟(チン・デジェ)氏、韓国金融研究院の研究委員で前金融委員長の任鍾龍(イム・ジョンヨン)氏、国会科学技術情報放送通信委員会の与党幹事で共に民主党の金聖洙(キム・ソンス)議員、国会企画財政委員会所属で自由韓国党の秋慶鎬(チュ・ギョンホ)議員らも参席していた。朴市長は政治家や国内外のブロックチェーン・仮想通貨企業の最高経営者(CEO)を前に公言した事になる。

朴市長が祝辞を述べた後、ファイナンシャルニュース・ブロックポストらの取材陣が「Sコイン」に関する追加答弁を求めると、朴市長は「本日(22日)、ソウル市庁で欧州連合(EU)議会議員と面会し、ブロックチェーン分野での協力などを話し合った」とし、「(ソウル市ブロックチェーン・マスタープランに含まれる)Sコインについても色々と熟考中だ」と話した。

朴市長は今年の地方選挙で、ソウル市民が地域マイレージ形態で利用出来る「Sコイン」発行の意志を明らかにしていた。これについて業界の一部では、ソウル市の蘆原区庁が今年初めに常用化したブロックチェーン基盤の地域通貨「ノウォン(NW)」と類似の形態で「Sコイン」が運用されるとみている。

現在、「ノウォン」が利用できる地域加盟店は約250店舗。区民は地域内のボランティア活動や寄付などの行為を通じてノウォン(1ノウォン=1ウォン)を貯めた、加盟した食堂、書店、塾などで、スマートフォンの「かんたん決済機能」により利用する事が出来る。またノウォン会員同士での「プレゼント機能」を利用すると、個人間の送金も可能となる。

【写真】 朴元淳ソウル市長が22日、ソウル市で開かれた「ブロックフェスタ・ネットワーキング・ディナー」に参席し、祝辞を述べる姿。

■ソウル市、スイスとブロックチェーン政策交流スタート
ソウル市のブロックチェーン行政サービス具現化作業も本格化している。現在、中古車売買とオンライン政策投票システム(mVoting)など、公共サービスにブロックチェーン技術を導入するモデル事業が進行中であり、ブロックチェーン認証技術が適用された「ソウル市民カード」と小商工業者のための「請負代金自動支給」など、スマート・コントラクト(ブロックチェーン基盤の自動契約形成)関連の事前検証事業も進めている。

またソウル市は10日、スイスのブロックチェーン担当者らと「姉妹都市交流」などに関する会議を開き、22日と23日の2日間、ソウル市のハンニョウル駅にあるSETECで開かれたブロックフェスタの展示場に展示ブースを設けた。

ソウル市の情報企画担当官の関係者は「ブロックチェーン基盤のソウル市行政革新の事例を紹介し、市民の意見を聞くためにブースを設けた」と話した。

翻訳:水野卓
info@fnnews.jp

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