バイデン大統領「コロナ再調査の結果が出たら公開する」

新型コロナウイルスの起源を再調査することを明らかにした米国のジョー・バイデン大統領が、調査が完了したら結果報告書を公開すると話した。
ホワイトハウス発言録によると、バイデン大統領は現地時間27日、米国メリーランド州アンドルーズ空軍基地で専用機に乗る前に記者らと面談し、新型コロナウイルスの起源の再調査結果報告書を全て公開するかとの質問に、「そうする。私が知らない何かが無い限り」と答えた。バイデン大統領は再調査にどの様な結果を予想しているかと問われると、「もし私がそれを知っていたなら、90日の再調査を要求しなかっただろう」と、「分からない」と話した。
バイデン大統領は前日、声明を出し、新型コロナウイルスの起源に関する調査結果が食い違っており、米情報当局に対し今後90日間の追加調査を指示したことを明らかにしている。これに先立ち中国は、WHO(世界保健機関)が既に中国を調査済みだとして、米国の中国に対する誹謗中傷だと反発している。WHOの調査チームは今年、2019年12月に新型コロナウイルス感染症の患者が初めて報告された中国湖北省の武漢を訪れ、起源を調査したものの確実な結論は出せなかった。
米国では昨年、当時のトランプ政権も新型コロナウイルスが中国のウイルス研究所から流出したとの疑惑を提起していたが、米国メディアは今月、情報当局の資料を引用して流出の可能性を再び取り上げた。
一方、米国のジョー・バイデン大統領は新型コロナウイルスの中国武漢での流出に関する調査を指示したが、米情報当局内部でも異見があることが分かった。
米国国家情報局のアマンダ・スコッチ副局長は現地時間27日、フィナンシャル・タイムズとのインタビューで、米情報機関内でも武漢研究所流出説と自然発生説の両方を信じていると話した。
バイデン大統領は今年3月、ジェイク・サリバン国家安全保障問題担当大統領補佐官に対し、米情報機関が新型コロナウイルスの起源について報告書を作成する様に指示したが、今月初めに出された報告書では結論を出せなかったと伝えられている。バイデン大統領はこの日、報告書は直に公開されるだろうと話した。
この様なバイデン大統領の動きもあり、武漢研究所流出説が再び浮上しているが、中国は強く否定している。
WHOも研究所で人工的に作れるものではないと武漢研究所流出説を否定している。しかし、正確な真相を究明するためには、より広範囲な調査を行なわなければならないと、余地を残していた。
翻訳︰水野卓
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