トルコが政策金利年24%に…専門家らは歓迎「大胆な決定」

トルコが政策金利年24%に…専門家らは歓迎「大胆な決定」
トルコの中央銀行が市場予想より強力な金融政策を断行した。
中銀は政策金利を6.25%ポイント引き上げ、24.0%にすることを発表した。英紙フィナンシャルタイムズによると、トルコの中銀は13日に金融政策委員会を開き、政策金利を17.75%から24%に引き上げすることを決定した。専門家が予測した2.0〜2.5%ポイントよりもはるかに大きい上げ幅だ。
専門家らは、「急落するリラの防御と物価管理のために5%ポイント以上の利上げが必要だ」としつつも、「引き上げ幅がこれに至らないだろう」と予測した。トルコのエルドアン大統領が利上げに否定的な立場を示してきたからだ。しかし、トルコの中銀は強力な通貨緊縮措置を出した。
中銀は「インフレと関する最近の状況が物価安定に重大なリスクとなっている」とし「物価安定の目標を追求するために、可能なすべての手段を引き続き使用する」と明らかにした。また、「インフレが‟大幅に改善”を示すまで強硬な基調を維持していく」と付け加えた。
専門家らはこのような決定を肯定的に評価している。アバディーン・スタンダード・インベストメンツの新興市場国債責任者のブレット・ディメント氏は、「トルコが金利引き上げで、金融政策の信頼性を回復する道に入ることになった。これは非常に重要だ」と強調。また「もし利上げが行われなかった場合、リラの急激な売りが再現され、トルコは急速に支払い問題と銀行危機に向かっただろう」と付け加えた。
スペインのビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行のトルコ担当シニアエコノミスト、アバカ氏は利上げ決定について「非常に歓迎」とし「中銀はまた大胆な行動をとり、独立性への疑問を吹き飛ばした」と高く評価した。
同日、利上げ発表直後からリラの価値は上昇し、一時5%以上あがった。
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