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野田佳彦氏、立憲民主党新代表に選出 世論支持と「中道保守」シフトが背景

立憲民主党の代表選が行われ、野田佳彦元首相(67)が新代表に選出された。今回の代表選でなぜ再び野田氏が選ばれたのか、その背景には、近い将来に衆院解散・総選挙が予測されている中、世論からの高い支持と「中道保守」へのシフトが好意的に受け止められたことが挙げられる。

「力を合わせて打倒自民に向かっていきたい。挙党態勢で政権を取りに行こう」と、新代表に選ばれた直後のあいさつで、野田氏は自民党に対する強い対抗心を示した。

野田氏は今回の代表選で「政権交代前夜」というスローガンを掲げて臨んだ。2012年の衆院選敗北で「戦犯」とされたにもかかわらず、今回の選挙で枝野幸男前代表(60)、泉健太代表(50)、吉田晴美衆院議員(52)らを破って代表の座に返り咲くことができた背景には、彼が持つ高い世論人気がある。

朝日新聞社が代表選の約1週間前に行った全国世論調査によると、野田氏は「代表にふさわしい候補」として29%の支持を集め、15%の枝野氏らに大きく差をつけた。元首相としての知名度の高さだけでなく、故・安倍晋三元首相への追悼演説や政治改革を巡る国会論戦などで示してきた存在感も、今回の選出に影響を与えたと見られる。

「中道保守」の立場を強調し、幅広い支持を集めた野田氏。今後の立憲民主党の新たな方向性と自民党に対抗する姿勢が、ますます注目を集めることだろう。

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