11月15日、東京で開催されたNKNGOフォーラム創立式において、安倍昭恵氏が特別講演を行い、北朝鮮の拉致問題解決に向けた国際的協力の重要性を強調した。講演の中で、トランプ前大統領が拉致被害者家族との対話に見せた温かい人間性と思いやりがエピソードとして紹介された。
安倍氏は、トランプ前大統領が日本を訪問した際、拉致被害者家族との対話に臨んだエピソードを振り返った。彼女は「トランプ大統領は全ての家族に椅子を用意し、一人一人の話に真剣に耳を傾けてくれました」と語り、その配慮の深さを称賛した。
特に、拉致被害者の一人である有本恵子さんの父親がトランプ前大統領に手渡した手紙にまつわる話が、講演の中でも注目を集めた。「トランプ大統領はその手紙を補佐官に託し、『必ず読むから執務室の机の上に置いておくように』と指示しました」と安倍氏は明かした。その後、有本さんの父親にトランプ大統領から直筆の署名入りの返事が届いたという。
安倍氏はまた、トランプ大統領について「ビジネスマンとして強い発言をする一方で、実際には戦争を好まない平和志向の人」と評価した。彼女は「トランプ政権の4年間、戦争を一度も起こさなかったことが彼の平和に対する強い思いを表しています」と述べた。
さらに、北朝鮮の金正恩総書記との首脳会談を通じて拉致問題解決を試みたものの、具体的な進展が見られなかった点については「非常に残念だ」としつつも、「トランプ大統領は真剣にこの問題を解決しようとしていた」と語った。
安倍氏はトランプ前大統領の再選を期待し、「再び大統領となることで拉致問題を含む北朝鮮の国際的課題に取り組んでくれることを望みます」と期待を寄せた。
さらに、NKNGOフォーラム設立について、「若い世代が拉致問題や北朝鮮の人権問題に関心を持つきっかけとなる重要な場になる」と評価。若い世代がこの問題の解決に向けて声を上げ、行動することが鍵であると強調した。
トランプ前大統領と拉致被害者家族とのエピソードを中心に語られた安倍氏の講演は、北朝鮮問題解決への国際的な関心と協力の必要性を改めて浮き彫りにした。NKNGOフォーラムはこうした課題の解決に向けた新たな一歩となることが期待されている。















Leave a Reply