AI需要の増加で半導体業界の回復傾向示す
台北市で行われたTSMC(台湾積体電路製造)の2024年12月期決算説明会によると、同社の売上高は前年同期比33.9%増の2兆8943億台湾元(約13兆7千億円)、純利益は39.9%増の1兆1732億台湾元となり、いずれも過去最高を記録した。世界的な市況低迷による前期の減収減益から一転し、人工知能(AI)向け先端品の旺盛な需要が業績を牽引した。
魏哲家会長兼最高経営責任者(CEO)は、2025年もAI需要の強さが続く見込みであり、年間売上高はドルベースで前年比20%台半ば近く増加すると説明。また、半導体業界全体では在庫状況の改善が進み、1割増の成長が見込まれると述べた。
さらに、熊本県における第1工場が昨年末から量産を開始したことに触れ、日本政府をはじめとする支援の下、日本関連事業が「非常に順調」であると評価。一方で、今年着工予定の第2工場については「計画に変更はない」と述べるにとどまり、熊本県が誘致を目指す第3工場には言及しなかった。













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