日航の国際線で昨年12月、機長と副機長が乗務前日に飲酒し、アルコールが検出された問題で、出発前に異常を訴えた彼らの状況を目撃した客室乗務員(CA)が運航を再考するよう提言していたことが16日、同社への取材で明らかになった。しかし、この提言は採用されず、出発が約3時間遅れたものの便は運航された。
副機長は自主検査でアルコールが検出され、対応として大量の水を飲んだとみられる。その後、打ち合わせ中に嘔吐し、機長も腹痛を訴えるなど異常な状況が続いた。これに対し、不審を感じたCAが現地空港の責任者に運航中止を提案したが、最終的に同社本社は「誤検知」と判断。産業医による面談でも問題ないとされたため、乗務が許可された。
一方で、整備士も運航に懸念を示していたことが判明しており、再発防止策を求める声が高まる中、同社の対応が議論を呼んでいる。













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