スターバックスもアップルも中国で受けない理由

スターバックスもアップルも中国で受けない理由

コカ・コーラからスターバックス、アップルに至るまで世界の有名ブランドが中国市場で苦戦している。中国消費者の多様なニーズと、中国内のスタートアップ企業との激しい競争が苦戦の理由となっている。
専門家らは、「スターバックス、アップルなどが今直面している最大のリスクは、米中の貿易戦争ではなく、新たな競争と中国消費者の所得の増加だ」と指摘している。

中国・上海のコンサルティング会社、中国市場リサーチグループ(CMRG)のベンジャミン・カーベンダー氏は「ブランド名を前面に出す戦略はこれ以上中国市場で受けない」とし、「中国の消費者の味覚が急速に進化している」と語った。

生存のために変身した代表的な企業がコカ・コーラだ。中国コカ・コーラのカーティス・ファーガソン最高経営責任者(CEO)は、「ここ6ヶ月間、中国で30の飲料ブランドを発売した」とし「現在、中国内のコカ・コーラ飲料のブランドは275種類に達する」と述べた。ファーガソン氏は「中国では自ら自社ブランドを破壊しないと、他の誰かが登場してそれを実行する」と変身の重要性を強調した。

米コーヒーチェーン・スターバックスは中国でコーヒー配達を開始した。スターバックスが中国で運営する店舗は約3000店で、スターバックスとしては中国が最も大きな市場となるが、最近中国市場での売上高が減少している。スターバックスは今年上半期に中国市場の急速な売上成長を発表した。しかし発表から僅か数週間も経ていない今年6月、急激な成長鈍化に気付いたスターバックスは、中国内の新興企業との競争が売上高の低下の原因の一つと判断。打開策としてライバル社の方式を採用した。

見本になったのが中国のコーヒーチェーン・ロキンコーヒーだ。同社はネットを通じたコーヒー注文を導入し、僅か1年足らずで店舗数が500以上に急成長した。

カーベンダー氏は、「スターバックスは中国で、店舗サービスと情報技術(IT)を融合することに躊躇してきた」とし、「消費者は、注文するための長い列に嫌気がさしている」と指摘している。スターバックスは先月、中国最大のオンライン商取引企業アリババと提携し、配達サービスを開始した。

■アップルが中国から消えるかも
自動車メーカーは中国のスタートアップから深刻な挑戦を受けている。政府の補助金という強力な後援を背負った中国の新興企業が電気自動車市場に参入し、自動車市場の伝統的な強者らを緊張させている。

仏 ルノーのアジア太平洋担当社長フランソワ・プロボスト氏は、「ルノーは現在、中国市場での伝統的な競合他社と新興企業の両方を相手にしなければならないような状況」と語った。
代表的な例が中国の高級EVメーカー「ニオ(NIO)」だ。ニオは米テスラの「モデルX」の半分の値でSUV電気自動車を販売している。

アップルの場合、中国市場から徐々に消えていくという予想も出ている。アップルはここ2年間、中国市場シェアが低下しつつある。米国ではスマートフォン市場の40%を占めているが、中国市場ではシェアが10%にもならない。シャオミー(小米)、Huawei(華為)などの地元企業に押されているためで、サムスン電子のスマートフォンも現在市場をほぼ蚕食された状態だ。

市場調査機関キャナルリス(Canalys)のモー・ジア研究員は「ここ数年、アップルの中国市場シェアは大幅に減った」とし「中国ブランドの非常に積極的な技術革新が高価スマートフォン市場の地形を変えている」と述べた。

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