生成AIを用いて作成された女性の裸のわいせつ画像をポスターにし、インターネット上で販売したとして、男女4人が警視庁に逮捕された。生成AIによるわいせつ物頒布事件としては全国初の摘発となる。
捜査関係者によると、逮捕されたのは水谷智浩容疑者(44)を含む20代から50代の男女4人。4人は2024年10月ごろから、インターネットのオークションサイト上で、生成AIで作成した女性の裸の画像をポスターに印刷し、複数回にわたって販売していた疑いが持たれている。
使用されたのは無料の生成AIソフトで、各容疑者が自身のパソコンに取り込み、様々なバリエーションのわいせつ画像を自作していたという。販売されたポスターは1枚あたり数千円で、水谷容疑者は約1年でおよそ1000万円を売り上げていたとされる。
出品時にはオークションサイトによる削除を回避するため、画像の下半身部分にモザイクを施していたが、購入者に届く商品にはそのモザイクが外されていた。これは意図的な偽装とみられ、警視庁は悪質性が高いと判断している。
なお、生成AIで作成された人物画像を「わいせつ物」として認定し、刑事事件として摘発したのは国内で初めてのケースとなる。警視庁は今後、同様の手法によるわいせつ物販売に対しても厳しく取り締まる方針を示している。













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