名古屋大学と国立天文台などの研究チームは21日、111億光年離れた宇宙空間で猛烈な勢いで星を生み出す巨大な「モンスター銀河」を発見したと発表した。米航空宇宙局(NASA)のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡と、南米チリにある日米欧共同の電波望遠鏡「アルマ」を使った観測によるもので、研究成果は同日付の英科学誌ネイチャーに掲載された。
この銀河は「J0107a」と名付けられ、くじら座の方向に位置している。天の川銀河と似た形状を持つ棒渦巻き銀河だが、その規模ははるかに巨大で、星の質量は天の川銀河の10倍以上に達するという。
観測の結果、銀河内部では星を作る材料となるガスが秒速数百キロの猛烈な勢いで中心部へ流れ込み、1年間に太陽600個分の質量を持つ星を生産していることが判明した。
従来、このような激しい星形成活動を見せる銀河は、他の銀河同士の衝突によって誕生したと考えられてきた。しかし、「J0107a」には他の銀河との衝突痕跡が見られず、巨大な棒状構造そのものが、この銀河の形成を促進する重要な役割を果たしている可能性が浮上している。
研究を主導した国立天文台の黄爍特任研究員は「今回の発見は銀河形成の従来理論を再検討させるきっかけとなるだろう」と述べた。













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