文芸編集者で作家、評論家としても活動した小島千加子(本名・小嶋喜久江=こじま・きくえ)さんが、9月5日、老衰のため死去した。96歳だった。葬儀は親族のみで行われた。
小島さんは東京出身。日本女子大学国文学科を卒業後、1949年に新潮社に入社。文芸誌「新潮」編集部にて、室生犀星、川端康成、幸田文、円地文子、森茉莉など多くの著作者を担当した。
特筆すべき出来事として、三島由紀夫が自決した1970年の当日、彼の遺作『豊饒の海』第4巻『天人五衰』の最終回原稿を、朝に小島さんが受け取ったという記録がある。
その後、新潮社では出版部や副部長職を兼務するなど要職を歴任し、1988年に退社。以降は文筆活動に専念した。 위키백과+2河北新報オンライン+2
著作には『三島由紀夫と壇一雄』『作家の風景』『虹のかけ橋』(詩集)などがある。
文壇と作家をつなぐ編集者として長年にわたり活動し、その逝去は日本の文学界にとって大きな損失と言えるだろう。













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