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オードリー・タン氏、同志社創立150周年記念シンポで「デジタル社会の自由と多様性」を語る

同志社大学は創立150周年を記念し、10月13日(月・祝)に今出川校地・寒梅館ハーディーホールで記念シンポジウム「デジタル社会における自由と多様性の未来」を開催した。
今回は台湾で初めてデジタル発展担当相を務め、現在も国際的ITコミュニティ活動で高く評価されているオードリー・タン氏を招き、満席となった会場でデジタル時代における「自由」と「多様性」をいかに守り育てていくかについて議論を深めた。

タン氏は基調講演で「テクノロジーは人間を支配する脅威ではなく、信頼と協働を促すツールであるべきだ」と強調し、「データの透明性と市民参加こそが民主主義社会の基盤である」と語った。
2016年にデジタル発展相として登用されたタン氏は、オープンガバメントと参加型民主主義の推進により世界的に注目を集めてきた人物である。

シンポジウムでは、同志社大学国際学部の教授や産業界の専門家らが登壇し、AI倫理、個人情報保護、グローバル・デジタルガバナンスなどの課題について討論。今後、同志社大学が国際主義の理念のもとで果たすべき役割や、リベラルアーツ教育の新たな方向性についても意見を交わした。

1875年の創立以来、キリスト教精神に基づいた自由主義教育を掲げてきた同志社大学にとって、今回の150周年記念事業は「自由と良心、そして真理の追究」という建学の理念をデジタル時代に再定義する貴重な機会となった。

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