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イスラエル兵のキリスト像を破壊にネタニヤフ首相「厳重処分」

▲ SNS上で拡散されている問題の画像(Xより引用)

レバノン南部で作戦中のイスラエル軍兵士が、キリスト像の頭部をハンマーで打ち砕く写真が拡散し、国際的な波紋を広げている。事態を重く見たベニヤミン・ネタニヤフ首相は20日(現地時間)、「厳重に処分する」と直接表明し、事態の沈静化に乗り出した。ユダヤ教国家としての寛容さを強調し、キリスト教諸国との外交的摩擦を回避する狙いがあるとみられる。

問題の発端は、19日にパレスチナ系の独立ジャーナリスト、ユニス・ティラウィ氏らがSNS上に公開した写真だった。そこには、十字架から引き剥がされ地面に落ちたキリスト像の頭部を、イスラエル兵が大ハンマーで叩きつける衝撃的な場面が収められていた。

イスラエル軍(IDF)は公式声明を出し、写真の内容が事実であることを認めた上で、「今回の行動は軍の価値観に全く合致しない、極めて深刻な事件だ」と発表した。軍北部司令部が現在、地指揮系統を通じて詳細な調査を行っており、関係者への法的措置とともに、破壊された聖物の復元に向けて地域社会と協力する方針を示した。

事態は軍内部の問題に留まらず、政治問題へと発展している。ネタニヤフ首相はX(旧ツイッター)で、「圧倒的多数の国民と同様、私も大きな衝撃と悲しみに包まれている」と投稿。「イスラエルは寛容と相互尊重というユダヤ的価値を死守する国家であり、今回の行為を最も強い言葉で糾弾する」と強調した。

ギデオン・サール外相もまた、今回の事件を「不名誉な不祥事」と断じ、公式に謝죄했다. サール氏は「イスラエルは多様な宗教とその聖物を尊重する国家だ。心を痛めた全てのキリスト教徒に対し、深い慰撫の意を伝えたい」と述べた。

今回の事件は、イスラエル国内で高まる他宗教への攻撃的な風潮の延長線上にあるとの指摘もある。イスラエルの「宗教の自由データセンター(RFDC)」によると、昨年だけでキリスト教聖職者らに対する「唾吐き」事件は181件に上り, 物理的な暴行も60件報告されている。

今年に入ってからも、エルサレム旧市街を中心に聖地や教会、墓地の毀損行為が相次いでおり、国際社会からはイスラエル政府の管理責任を問う声が強まっていた。

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