ゴールドマンの楽観論、「しっかりとした消費が米景気を支える」

ゴールドマンの楽観論、「しっかりとした消費が米景気を支える」

「株価下落や金利上昇の圧迫にも米国経済の75%を消費支出が支える」
「来年の成長率2.5%」

米国の景気鈍化を予告する兆候があちこちに現れてはいるものの、しっかりとした消費が米国経済を支えて行くとの展望も見られる。

9日、米国経済チャンネルCNBCによると、米国の投資会社ゴールドマン・サックスは前日顧客に送ったアナリストレポートで、最近の米中貿易戦争への憂慮による株価急落などにより、市場の雰囲気は暗くなっているものの、米国の経済展望は依然としてしっかりしていると分析した。

ニューヨーク株式市場のダウ平均株価指数は、先週1000ポイント超暴落するなど、ニューヨーク株式市場は今年の上げ幅を全て飲み込み、年初比でマイナス圏に突入した。このため市場には、来年の状況に対する不安が高まっている。

■賃金上昇やガソリン価格下落が消費を後押し
レポートは、株価下落や金利上昇が市場心理を引き続き圧迫すると見ているものの、賃金上昇とガソリン価格下落に後押しされ、しっかりとした消費がこれを相殺すると予想している。

ゴールドマン・サックスは、「消費支出の主要なモメンタムは、短期展望に関するポジティブなシグナルを送っている」とし、可処分所得の増加、ガソリン価格下落、高い貯蓄率などを米景気を支える背景として挙げた。レポートは、「まず賃金上昇傾向の高まりと、最近のガソリン価格下落傾向に後押しされ、実質可処分所得はしっかりとした成長傾向を続ける可能性が高い」と、「これは、来年の消費支出に相当な追い風として働くだろう」と、楽観している。

先週末に発表された、11月の米国雇用統計によると、雇用の増加傾向は予想より鈍化したものの、賃金の上昇率はここ10年で最も急激な上昇を記録した。

レポートはまた、最近の減少傾向にも関わらず、家計貯蓄率が全体に比べ、依然として高い水準を維持している点もポジティブであると指摘した。これは米国経済の2/3を占める消費支出が、しっかりとした流れを維持している事を表す。

ゴールドマン・サックスは、「強い経済のファンダメンタルと労働市場、所得増加に対する楽観を元に、消費心理は高い水準を維持する可能性が高い」と予想している。

株価下落が消費心理にネガティブな影響を与えるという点については、ゴールドマン・サックスも認めている。これは、最近の株価急落が短期的に支出に影響を与え、消費者への貸出にもマイナス要因として働く可能生があるという事。また、FRBによる金利引き上げも成長率展望値を押し下げると予想した。しかし、しっかりとした消費により、成長鈍化の幅は大きくはならないというのが、ゴールドマン・サックスの展望だ。

■「来年の成長率は2.5%」
レポートは、「ガソリン価格下落、高い貯蓄率、しっかりとした消費心理などが、最近の株価下落、貸出基準強化、金利上昇の衝撃の大部分を相殺するだろう」と、「来年の米国の経済成長率が、第1四半期の2.8%から徐々に鈍化するものの、来年全体としては2.4〜2.5%を維持するだろう」と予想している。

ゴールドマン・サックスは、「肝心な事は、最近の株式市場の下降により、消費支出の増加率が今後数四半期の間、小幅に鈍化する可能性はあるが、しっかりとした姿を続けて行くだろうという点」と強調した。

一方、ゴールドマン・サックスのライバル、モルガン・スタンレーは7日、アナリストレポートで、「来年の株式市場はボックス圏の動きを見せるだろう」としながら、「ただし良い知らせとして、米国とヨーロッパの中央銀行の引き締めが、速度調節の中で成されるという点だ」と分析している。レポートは、「(中央銀行の)引き締めが来年初頭に一時停止するか、中断される可能性がある」とし、「これは、中国の成長傾向の安定まで重なった場合に、グローバル資産価格に相当な緊張緩和要因として働くだろう」と予想している。

翻訳:水野卓

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