北朝鮮メディアが韓国を非難…「韓国が軍備支出を拡大」
北朝鮮メディアが韓国を非難…「韓国が軍備支出を拡大」
北朝鮮が、朝鮮半島の平和の雰囲気の中、韓国が来年の国防予算を大幅に増額していると非難した。
北朝鮮の対外宣伝メディアであるメアリ(こだまの意)は14日、「闇雲な軍備増強、関係改善と両立出来るのか」と題した記事で、「韓国国会で当局が提出した2019年度予算案が通過した」と、「注目すべき点は、来年度の国防予算を今年より8.2%増やしたという事実」だと報じた。
また、「国防予算の主要項目である防衛力改善費(武器開発及び導入費)と、戦力運営費(兵力及び装備維持、訓練費)は、今年よりそれぞれ13.7%と5.7%増加した」と、「特に3軸打撃体系構築関連項目には、昨年より16.4%も多い予算を割り当て、‟未来の戦争”の戦略開発と先端武器開発のための研究にも、かなりの予算を支出する事にしている」と伝えている。
同メディアは「今年に入り、朝鮮半島に和解と平和の雰囲気が整えられ、関係改善を確約した南北宣言による実践的措置も取られているところに出て来た、この軍事費支出拡大の動きには、驚きを感じざるを得ない」と強調。また、「敵対と対決の悪化の一途を辿って来た南北が、ようやく和解と団結、平和と繁栄の道に進んでから、いくらも経っておらず、未だに全ての事が始まったに過ぎない状況」とし、「敵対解消と軍事的緊張緩和のための事業が、今ようやく第一歩を踏み出したにも関わらず、韓国当局が露骨な軍事費支出拡大により相手を刺激するのはどういう事か」と非難している。
また、「和解と平和、関係改善の雰囲気に反する、この様な軍備増強こそが、本当の挑発ではないか」と、「国防予算増額は、南北宣言と軍事分野合意に対する露骨な違反であり、南北関係改善と朝鮮半島情勢緩和の流れに逆行する、厳重な挑戦行為だ」と付け加えている。
翻訳:水野卓