ソフトバンクが上場…圧倒的な配当利回りにも初値は下落 理由は?

ソフトバンクが上場…圧倒的な配当利回りにも初値は下落 理由は?
通信業界2位のソフトバンクの上場に注目が集まる中、上場初日は売り優勢気味で始まった。19日11時30分時点でソフトバンクの株価は1374円前後で推移している。同日の始値は公開価格の1500円より約2%安の1463円だった。
ソフトバンク(SB)の親会社であるソフトバンクグループは、SBの株式37%を市場に出した。これを通じた資金確保予想値は約2兆6000億円で、規模としては過去最大。ソフトバンクグループは、上場などを通じて確保した資金を人工知能(AI)などの先端技術分野に投資する方針だ。
投資家の注目を集めたのは配当利回りで、NTTドコモやKDDIを大きく上回る5%に達すると予想される。しかし、最近ソフトバンクと関連するいくつかの悪材料で、初日の値動きが期待より伸びない模様。今月初め、大規模な通信障害で携帯電話サービスが4時間以上中断されたことをはじめ、提携関係のファーウェイをめぐる米中の対立、国内携帯市場の飽和感など株価に悪影響するイッシューが相次いで浮上し、成長への期待感が薄まっている。