国際原油価額が7%急落…供給過剰+景気減速

国際原油価額が7%急落…供給過剰+景気減速
国際原油価格が18日(現地時間)、7%以上暴落した。米国とロシアの石油生産が過去最高を記録したと推定されているうえ、世界の景気鈍化による石油需要減少への懸念まで重なったためだ。
■「1バレル=42ドルまで下落可能性」
CNBCによると、同日の原油価格は供給過剰と需要不足への懸念が重なり暴落した。米国原油価格の指標であるウエスト・テキサス・インターミディエ(WTI)先物価格は前日比3.64ドル(7.3%)安の46.24ドルで取引を終えた。昨年8月30日以来、15ヶ月ぶりの安値水準だ。ロンドン原油市場(ICEフューチャーズ)で北海ブレント先物相場も5.6%下落し56.26で取引を終えた。終値基準としては14ヶ月ぶりの安値となる。時間外取引ではさらに下落し55.89ドルを記録した。
有名石油アナリストであるジョン・キルダフ氏は、WTIが1バレル50ドル台を割り込むと、42ドルまで落下する可能性が高いと予想した。同氏は「48ドルと42ドルの間には、チャート上に支持線がほとんどみえない」とし「1バレル50ドル台を下回って終えたことは非常に重要な意味で、否定的な流れを加速させるだけだ」と説明した。PVMオイル・アソシエーツのアナリスト、タマス・バルガドも「もう(原油価格が向かう)道は下落しかない」と述べた。
■米・ロシア、史上最大の増産
原油価格急落の直接的な背景には、供給過剰への懸念がある。この日の原油価格暴落はエネルギー分析企業ジェンスケープのレポートから触発された。レポートによると、米石油集散地であるオクラホマ州の石油在庫が100万バレル以上増加したという。また米エネルギー情報局(EIA)も同日、米国のシェールオイルの生産量が今月に入って初めて日量800万バレルを超えたと発表した。
米国、サウジアラビアと共に世界最大の産油国であるロシアも原油生産量が過去最大を記録したとみられる。報道によると、ロシアの日量は今月に入って1142万バレルに達したという。事実として確認されれば過去最大の生産量となる。
■根本的な原因は景気鈍化
原油価格の暴落の根本的な理由は、景気減速による原油需要減少への懸念だ。石油アナリストのポール・サンキー氏は来年の石油需要の増加規模を日量130万バレルと分析し「OPECの保守的な需要見通しが過度に楽観的だ」と指摘した。
同氏は「世界中で成長率下方修正が続いており、景気後退へのリスクは高くなっている。株式市場はこれを反映し、安全資産へ離脱する動きが加速されている」とし「このような要因で石油需要減少への懸念が強まっている」と述べた。