北朝鮮、昨年対中国貿易赤字が過去最大に

北朝鮮、昨年対中国貿易赤字が過去最大に
昨年、強力な対北朝鮮制裁で北朝鮮の対中国輸出が激減し、対中国貿易赤字が過去最大の20億ドルに達したことが分かった。米メディアのボイス・オブ・アメリカ(VOA)は15日、昨年の北朝鮮の対中国輸出は2億1000万ドルで、輸入額は21億8000万ドルを記録したと報じた。貿易収支の赤字は19億7000万ドルで、両国の貿易規模が公開された1998年以来、最大赤字となる。
2017年に16億7000万ドルと過去最大の赤字記録をわずか1年だけで更新したもので、米国をはじめとする国際社会の対北朝鮮経済制裁が効果を出し、赤字幅が急激に拡大したと分析されている。実際に中国は昨年2月、国連安全保障理事会の決議に基づいて、北朝鮮の最大の輸出品である石炭の輸入を禁止した。また同年8月と9月には北朝鮮産の鉱物、魚介類、繊維製品の輸入を制限した。
北朝鮮の対中国貿易赤字は1998年から2004年まで2~4億ドル水準に過ぎなかった。しかし、北朝鮮の核ミサイル能力が高度化されることにつれ、制裁も強化され、赤字幅も拡大する模様。専門家らは「このような事態は制裁が強化される際にすでに予見されたため、驚くべきことではない」と伝えつつ「制裁がさらに長くなると、対中国輸入さえ減り赤字幅は減少するだろう」と予想している。