経済後退による半導体ショック、荒波へ乗り出した韓国経済

経済後退による半導体ショック、荒波へ乗り出した韓国経済

-サムスン電子が業績悪化を予告
-リセッション:経済後退

半導体ショックが目前に迫っている。サムスン電子は先月26日、第一四半期の業績が市場の期待値を下回る水準となりそうだと明らかにした。特にディスプレイ・メモリ事業が低迷しているという。1~3月の暫定業績は4月5日に発表される予定だが、同社がこのように資料を事前公開するのは初めてのことだ。市場に与える衝撃を考慮した、苦肉の策と見られる。

サムスン電子のこういった対応からも、第一四半期の業績がどれほど深刻だったのかが窺える。市場のコンセンサスから売上は53兆ウォン前後、営業利益は7~8兆ウォン台になるものと推測される。しかしサムスン電子は「市場の期待値を下回る」と発表しており、これを鑑みると営業利益は7兆ウォン以下となる可能性が高い。昨年の売上が60兆ウォン、営業利益が15兆ウォンを超えたことを考えると、まさしく危機的状況だ。

韓国経済は、良くも悪くも半導体でもっている。半導体の価格が下がれば経済全体にしわ寄せが来る。現在の輸出状況を見てみると、昨年12月から今年2月までの輸出増加率(前年同月比)は三カ月連続でマイナスを記録している。3月20日までの業績も振るわず、ひょっとすると4か月連続でマイナスもあり得るかもしれない。輸出全体のうち半導体が占める割合は、昨年の約20%から今年に入り10%台半ばまで落ち込んでいる。

さらに現在は米国債の長短金利が逆転し、世界経済はいわゆるリセッション(景気後退)の恐怖に苛まれている。長期金利は短期金利を上回るのが通常だが、金利が低下するという予想の下ではこれと逆の現象が起こる。連邦準備制度理事会は先月20日、年内の金利引き上げがこれ以上ないことを示唆した。弱り目に祟り目とはまさにこのことだ。

未来アセットグループのパク・ヒョンジュ会長は、「危機とは、何食わぬ顔して突然やってくるものだという事を忘れずに」と語っている。またサムスングループのイ・ゴンヒ会長も、常に危機感を持って臨むことの大切さを折に触れ力説していた。サムスン電子をはじめとする韓国の企業たちは、ここで一度褌を締め直して欲しい。

政府も同様だ。ムン・ジェイン政権はこの2年間、湯水のごとく国家予算を使ってきた。幸いにも、税収により財政は保たれている。しかし企業の業績不振が続けばそれも難しくなるだろう。総選挙を来年に控えた今、政権による散財がまた憂慮されている。

翻訳者:M.I

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