韓国、大規模山火事に「国家災難事態」宣言

韓国、大規模山火事に「国家災難事態」宣言


韓国政府が東部の江原道高城郡で発生した大規模な山火事に「国家災難事態」を宣言した。
行政安全部は5日、「江原道での山火事で多くの被害が発生したことにより、政府次元の総力対応のため、5日午前9時をもって江原道高城郡、束草市、江陵市、東海市、麟蹄郡に災害事態を宣言した」と伝えた。
災害事態宣言は、「災害と安全管理基本法」に基づいて大規模な災害が発生するおそれがあるか発生した場合、人命と財産被害を最小限に抑えるための緊急措置。該当地域には災害警報発令、人材・物資の動員、危険区域の設定、避難命令、緊急支援、公務員緊急招集などの措置が取られる。山火事による被害を受けた地域の住民には、臨時住居施設の設け、災害救援物資の支給などの緊急生活安定支援対策が用意される。
一方、消防当局が山火事の鎮火に総力を傾けているなか、高城郡の山火事の鎮火は大体完了していることが確認された。江陵市や麟蹄郡などでは現在、ヘリコプターで鎮火活動が行われている。行政安全部によると、麟蹄郡では約70%、江陵市では40%が鎮火した。
これまでの集会では1人が死亡し11人が負傷した。財産被害は、約250haの林野、125棟の住宅、倉庫などが消失した。