香港が大混乱…「逃亡犯条例」改正案に反対する大規模デモ
香港が大混乱…「逃亡犯条例」改正案に反対する大規模デモ
香港の「逃亡犯条例」改正案をめぐる反対デモが激化している。9日には100万人の市民がデモに参加し同条例に反対したと伝えられている。しかし、香港行政長官は同改正案の成立を進める姿勢で、市民との対立は激しくなる見通しだ。
香港特別行政区のキャリー・ラム行政長官は10日、「逃亡犯条例の改正案を撤回する考えはない」とし、強行推進を明らかにした。また「この改正案は国境を越えた犯罪と国家的な犯罪において、香港が国際的義務を履行することができるように保証する非常に重要な法案だ」と強調した。
改正案の核心内容は、香港で逮捕された容疑者を中国本土に移送できるようにすること。香港政府は刑事事件の効率的かつ迅速な解決のためとしているが、デモ参加市民らは、中国政府が不当な政治的判断に基づいて香港の反政府人事や人権活動家を弾圧しようとしていると強く反対している。
市民は先週末の9日、香港の中心部に集まり、政府庁舎と議会まで行進を続けた。参加した人員は主催側推算で103万人で歴代最大規模となる。
中国官営メディアのチャイナ・デイリーはデモについて、「外国勢力」が香港に混乱を起こしていると主張した。同紙は「残念ながら、一部の香港住民が野党と外国勢力に騙され、改正案反対デモを支持している」と語った。
香港の立法会は12日に「逃亡犯条例」改正案を成立させる計画だ。