イランと軍事的衝突避ける米国、「見えない戦争」を展開

イランと軍事的衝突避ける米国、「見えない戦争」を展開

‐報復攻撃撤回しサイバー攻撃
‐ポンペオ氏は中東で対応策協議

米国がイランと軍事的衝突などの物理的な対立ではなく、表に現れない、いわゆる「見えない戦争」を繰り広げている。見えない戦争とは、自国の介入を表面化させずに特定国家の施設または人物などを攻撃する事をいう。

ニューヨーク・タイムズは23日、複数の前・現職政府関係者の言葉として、米国政府が武力衝突ではなく、表面化せずにイランを攻撃する秘密戦略を進めていると報じた。海外メディアによると、米国はイランに対する報復攻撃を撤回した今月20日、イランの情報団体を狙ったサイバー攻撃を行なった。

フィナンシャル・タイムズも米国政府の対イラン戦略の変化について「現代の戦争が変化している事を見せつける明白な例」だと、「両国のサイバー攻撃は、イランと米国の対立が過去に米国が主導した様な中東での軍事介入には至らないとの可能性を高めている」と分析した。

しかし米国によるイランへのサイバー攻撃は成功しなかったと伝えられている。イランのモハンマドジャバド・アザリジャフロミ情報通信技術大臣はツイッターを通じ「彼らは熱心に努力したが、攻撃を成功させる事は出来なかった」と明かした。

米国は現在のところ、軍事力を用いてイランの政権を転覆させられる可能性は低いと見て、迂回的な戦略でイランを圧迫しているとみられる。「戦争の新しいルール」の著書であるショーン・マクフェイト米国防大学教授は「米国がイランの戦術と同じ方法でアプローチする考えならば、米国が取る事の出来る類型は広範囲に渡る」と話している。

しかし米国政府の関係者らは、米国政府が検討中の「見えない戦争」について具体的な内容は明らかにしていない。ニューヨーク・タイムズは米国政府の対イラン秘密作戦に更なるサイバー攻撃や、イランが船舶攻撃に用いる船舶を無力化させる作戦などが含まれていると伝えた。ただし米国政府内でも対イラン追加措置が必要だとの点には同意しているものの、目に見える対立を起こさないために取る戦略が、むしろ武力による戦争を引き起こす危険性もあり、これについての意見が錯綜しているとも伝えている。

一方、マイク・ポンペオ米国務長官はこの日、中東地域の同盟国と面会してイラン問題への対応策を協議するためサウジアラビアとUAE(アラブ首長国連邦)に向かった。ポンペオ長官は出発前に記者らに「イランに対しどのような戦略で協力するか、世界最大のテロ支援国家に対する国際的な連合を構築する事について議論する予定」だと述べた。

翻訳︰水野卓

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