米国防総省、米朝首脳の板門店対面について「会談ではない」

米国防総省、米朝首脳の板門店対面について「会談ではない」
‐「核凍結は最終目標ではなくスタート段階」
‐非核化目標「大量破壊兵器の完全除去」強調
米国防総省はトランプ大統領と北朝鮮の金正恩国務委員長が板門店で会ったことについて、「会談や交渉ではなく、良い対面だった」とする公式な見解を明らかにした。両国首脳の突然の面会以降、これを米朝の首脳会談と見るのか、単なる面会と見るのかについて論争が沸き起こっていた。
モーガン・ オータガス米国防総省報道官は9日、「核凍結を最終目標と規定した事はない。それはプロセスのスタート段階に過ぎない」と、非核化交渉の目標が北朝鮮にある大量破壊兵器の完全な除去にあるという点を強調した。
先月30日に開かれたトランプ大統領と金正恩委員長の板門店面会については「対面」との認識を示した。
オータガス報道官は「首脳会談でも交渉でもなかった。単に良い対面だったが、全世界の多くの人々には特別で歴史的な日だった」と、「非核化に対する米国の立場をはじめとする数多くの事案を議論した」と伝えた。
また今月中に開かれるとされる米朝実務交渉について、「まだ発表する事案は無い」としながらも、「継続して北朝鮮交渉団と連絡を取りつつ議論している」と述べた。
一方、米国防総省はこの日、報道資料を通じてデービッド・スティルウェル国防総省東アジア太平洋担当次官補が今月10日から21日まで就任後初めてアジア地域を歴訪すると発表した。スティルウェル次官補は日本とフィリピンを訪問した後、17日に韓国を訪れる予定だ。
翻訳︰水野卓