トランプ氏、「対北制裁維持されている…急ぐ事はない」

トランプ氏、「対北制裁維持されている…急ぐ事はない」
「北朝鮮問題大きな進展成し遂げ…時間が本質ではない」
米国のドナルド・トランプ大統領は16日、北朝鮮問題について「制裁は引き続き維持されている」と、急ぐ事はないとの立場を明らかにした。
トランプ大統領はこの日の閣僚会議で「我々は北朝鮮に対して大きな進展を成し遂げたと考えている」と、「時間が本質ではない」と話した。北朝鮮との実務交渉再開を前に熾烈な神経戦が繰り広げられているが、焦って事を進める事はないとの発言だとみられる。
実際に北朝鮮は前日の米韓同盟訓練中断を実務交渉再開の前提条件として提示している。
北朝鮮外務省は「米韓合同軍事演習の”同盟19-2″が現実のものとなれば、米朝実務交渉に影響を与える事になる」と、訓練中断を公に要求した。
米朝間の実務交渉は6月30日の板門店での米朝対話で合意されたものの、正確な日時と場所は決定していない。米国は北朝鮮に対して今週実務交渉を開催する旨を伝え、場所の選択は北朝鮮側に任せたものの、北朝鮮側からの返答はこれまでのところ出されていない。
一方でトランプ大統領は「私が就任した時、北朝鮮は戦争をする準備が出来ており、我々は戦争に向かっていた」と、「それは非常に悪い、非常に激しい戦争になっていただろう」と話し、オバマ政権当時は戦争の危機にあったが、自身が大統領になって解決したという主張を改めて取り上げた。また「我々の制裁は引き続き維持されている」と、「私は全く急ぐ事はない」とも話している。
翻訳︰水野卓
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