香港50万人スト…機能停止した都市

香港50万人スト…機能停止した都市

-市内各所で「逃亡犯条例反対」デモ…地下鉄不通、航空便数百便欠航
-行政長官「断固とした措置を取る」

代表的なアジア金融ハブ香港の都市機能が麻痺した。「犯罪人引き渡し条例」に反対するストライキとデモが5日、香港市内各所で繰り広げられ、地下鉄の運行が途絶え、空港の機能も麻痺し数百便が欠航になるなど、大規模な交通混乱が起こった。また香港ハンセン指数も場中3%下落した。香港行政トップの林鄭月娥行政長官がこの日の午前に記者会見を開いてストライキとデモ隊を強く非難した事で、香港の政局はブラックホールに陥った状況だ。

■金融ハブ香港麻痺
香港のサウス・チャイナ・モーニング・ポストなどによると5日、この日、金融業界人、公務員、教師、バス運転士、航空機の乗務員、社会福祉士、言論人、自営業者、芸術家など各界の従事者らがストライキに突入した。香港の民間団体などはこの日のストライキに50万人を超す市民が参加したと発表した。

通勤利用の多い地下鉄をはじめ、国内外を行き来する航空便など主な移動ルートが麻痺した事で、大規模な交通混乱が起こった。

若年層を中心とした逃亡犯条例反対のデモ隊は、地下鉄の駅のホームと車両の間にわざと挟まりドアが閉まるのを妨害。地下鉄の運行を停止させた。デモ隊の道路占拠と、香港のバス運転士の相当数がこの日に病気休暇を提出した事で、バスの運行にも支障をきたした。

地下鉄が事実上麻痺し、香港にある8本の路線の内の観塘線と、香港島と香港国際空港を結ぶエアポート・エクスプレスも全面運行停止となった。エアポート・エクスプレスは午前11時近くになってようやく運行が再開されたものの、香港国際空港に向かっていた観光客らが予定通りの時刻に到着出来ず、飛行機に乗り遅れる事態が続出した。

アジアの航空ハブのひとつ香港国際空港も、香港の政局不安により運営に支障をきたした。香港の空港当局はこの日、香港国際空港の滑走路2本の内の1本のみを使用すると発表した。これは香港民航処所属の航空管制官20人以上がストライキに参加するため、集団で病気休暇を提出した事によるもの。この人数は管制官全体の3分の1に該当する人数だ。キャセイ・パシフィックなどの航空会社のパイロットや客室乗務員などもストライキに参加した事で、この日予定されていた数百便が欠航となった。

午後には香港全域の8ヶ所で同時多発的にデモが行われた。香港警察が催涙弾を発射して鎮圧に出ると、デモ隊は石を投げて抵抗した。一部地域のデモ隊は大きな星条旗を持ってデモに参加していた。

サービス業の従事者らもストライキに参加した事で、市内の有名観光名所にある店舗やショッピングモールが休業となった。デモ隊が香港政府庁舎のある地域に押し寄せると、公務員らは早退した。

■激しい対峙の中での物理的衝突憂慮
香港のデモ隊が逃亡犯条例の完全撤回と香港行政トップの林鄭月娥行政長官の退陣及び物理的鎮圧に対する謝罪と真相捜査を要求している一方、中国の中央政府は強硬な方針を固持している。

林鄭月娥行政長官はこの日の午前に記者会見を開き、ストライキについて「700万の香港人の命に対してギャンブルをしているのではないかと考えてみるべきだ」と、「どの様な熱望を抱いているとしても、これを平和的に表出しなければならない」とデモ隊を強く非難した。

また「政府に不満があるからと言って、暴力を用いる事が正当化される事は無い」と、「政府は法と秩序を維持し、信頼を回復するために断固とした措置を取る」と話した。

更に「700万人の生活が影響を受ける状況で、私と、そして私の同僚らは責任を持って職責をまっとうする」と、デモ隊が主張してきた辞職に対しても反対する立場を明らかにした。

中国の中央政府が香港のデモに対して暴徒と断定し、厳正な処罰と強硬な対応を明言している中、中国官営メディアも一線を越えたと強硬な対応を求めている。

中国共産党機関紙の人民日報は5日、国内・海外版揃って一面での社説を通じ、一部デモ隊の暴力行為が香港の法治を脅かしており、一国二制度原則の枠組を壊しているとし、厳重な処罰が必要だと主張している。

翻訳:水野卓

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