妊娠した娘の前で夫を殺害…インド「名誉の殺人」がまたも論争に

妊娠した娘の前で夫を殺害…インド「名誉の殺人」がまたも論争に

カースト制で最下層とされる“不可触民”と結婚したことを理由に、妊娠した娘の目の前で夫を殺害する事件がインドで発生し、再び「名誉の殺人」が激しい議論の的となっている。

海外メディアによると、テランガナ州に住むラオ(57)氏は2018年9月に殺し屋に依頼して婿のペルマラー(23)氏を殺害した。理由はペルマラー氏が不可触民であるからだ。

ラオ氏の娘であるアムルタ(21)氏は高校時代に出会ったペルマラー氏と長く交際し、親の反対にも昨年結婚した。アムルタ氏は商人階級で、カースト制では“不可触民”との結婚が禁じられている。そのため、二人は結婚後にオーストラリアに移住する計画だったが、妊娠したことが分かり、出産まで移住の計画を延期した。

事件は昨年9月に発生した。アムルタ氏と夫のペルマラー氏が一緒に産婦人科で診療を受けて帰る際に暴漢に襲われた。ペルマラー氏は首などに数回にわたって凶器で刺され、現場で死亡した。

殺人を依頼したラオ氏は警察の取調べに「娘に中絶を何回も要求したが拒否した」と、家族の名誉を守るために殺人を犯す“名誉の殺人”を主張したという。警察の発表によると、ラオ氏は過去にも殺し屋を雇用して3回も婿を殺害しようとしたが、失敗した。

ラオ氏をはじめ、同事件にかかわった6人は逮捕されたが、ラオ氏は今年4月に保釈で釈放された。理由は具体的に明らかになっていないが、海外メディアは「“名誉の殺人”の主張が一部認められたとみられる」と報じている。

一方、アムルタ氏は夫の死後にも、夫の家族と暮らし、今年1月24日には男の子を出産した。アムルタ氏はインドでカースト制度が消えるまで戦い続けると語った。

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