フォルクスワーゲン、“テスラ出資”を否定

フォルクスワーゲン、“テスラ出資”を否定
ドイツの自動車メーカー「フォルクスワーゲン」は22日(現地時間)、同社が電気自動車メーカー「テスラ」の株式を買収していることを検討しているとの地元メディアの報道を否定した。経済専門放送CNBCが報じた。
フォルクスワーゲン側は、ドイツ誌「マネジャー・マガジン」の記事の内容について「完全に根拠がない憶測だ」と否定した。同誌は、同社のディースCEOがテスラに投資することを検討していると報じた。同記事によると、ディースCEOが決心すればいつでもテスラの株式を買い付けることができ、資金も十分に確保しているという。テスラの時価総額は約400億ドルだ。
フォルクスワーゲンは2020年代半ばまで、10種の電気自動車を発表することを目指している。そのため、米フォードと電気自動車分野での提携を結ぶなど、コスト削減と新技術の取得のため他社と手を携えてきた。
記事では、「ディースCEOがテスラの株式を買い付けることで、同社のバッテリーとソフトウェア技術の取得を狙っている」とし「しかしテスラ側が提携に関心を示していない」と伝えている。
一方、テスラは今回の報道について言及していないが、両社に精通した消息筋によると、テスラは欧州にバッテリー工場建設用地を物色中だという。候補地の中にはドイツも含めれており、フォルクスワーゲンの本社と最大の工場が位置するニーダーザクセン州も視察したと伝えられている。
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