金正恩氏がiPad使用？…意図的な露出

北朝鮮メディアは最近、新型ミサイル発射実験を視察する金正恩国務委員長の姿を公開し注目を集めた。特に金委員長の近くには米アップル社のiPad（アイパッド）とみられるタブレットが写っており、北朝鮮が意図した狙いについて関心が集まった。

北朝鮮官営メディア朝鮮中央通信は25日、金委員長立ち会いの下、新たに開発した超大型放射砲（多連装ロケット砲）の初の発射実験を行い成功したと伝えつつ、数枚の写真を公開した。写真にはアイパッドに見える電子機器がテーブルの上に置かれていた。

米メディアボイス・オブ・アメリカの記事によると、ミサイル発射実験現場でアイパッドを使用している様子を写した写真を公開したことは明らかに意図性がある。北朝鮮は最高指導者に関連する写真の場合、何回も検討して必要に応じて写真編集なども行ってきた。アイパッドが写った写真をあえて公開したのは、いくつかの狙いがあるということとなる。

まず読み取られるのは、北朝鮮が他の国と同じレベルにあり、「スマート」な指導者が統治していることを内外に示す目的だ。また、米国主導による経済制裁が継続している今も禁輸品が北朝鮮に入っていることを強調し「対北朝鮮制裁が効果的に機能していない」ことを見せる狙いが同写真に込められていると専門家らは語っている。

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