不安高まるウイルス肺炎…中国当局は「人から人への感染は確認されてない」

中国政府が湖北省・武漢市で集団発生した原因不明の肺炎について重症急性呼吸器症候群(SARS)ではないと主張したが、患者が継続的に増え、周辺国の不安が高まっている。2002〜2003年に大流行したSARSは中国と香港など世界で774人の命を奪っていった。

香港の英字紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストは6日、武漢市当局の発表を引用して、原因が明らかにされていない新種の肺炎によって中国では59人が入院したと報じた。武漢市が初めて肺炎発生の事実を明らかにした昨年12月31日の患者数は27人で、一週間ぶりに2倍近く増加した数値。先週までは44人だったが、週末の間に15人も増えたことになる。

武漢市の保健当局である衛生健康委員会は前日にウェブサイトを通じて、「SARSや中東呼吸器症候群(MERS)、鳥インフルエンザ、インフルエンザなどの呼吸器疾患ではない」と発表した。また基礎調査の結果も発表し、「現在まで人から人への感染事例は確認されておらず、患者と接触した医療陣も感染されていない」と伝えた。患者と接触した163人についても観察したが、発熱などの異常症状は現在までになかったという。

しかし、当局の説明とは異なり、周辺国の不安は高まっている。中国に次いで最大の被害国である香港は、感染が疑われる患者が増え、同紙によると、現時点で17人が入院している。患者の殆どが最近武漢市を訪れていたことも報じられている。

香港と一緒にSARSの被害国であったシンガポールでも感染が疑われる最初の患者が確認された。シンガポールの保健当局は、ウイルス肺炎に感染したとみられる中国国籍の3歳の少女を隔離措置したと発表した。この少女も武漢市を旅行したていたことが分かった。

武漢市の保健当局は、「現在は伝染病が多く発生する季節。室内の空気を換気し、空気がよく通らない場所や人が多く集まる場所では、必要なときにマスクを使わなければならない」と助言している。

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