
中国人観光客の帰還…サービス業・小売業が好転傾向
-韓国統計庁による第2四半期の市・道における動向
-済州の小売販売17.4%アップ、ソウル・仁川も免税店好況
ソウル、済州、そして仁川地域のサービス業における生産・小売販売部門が、昨年同時期に比べ増加したことが分かった。済州に至っては、小売販売で二桁以上の上昇率を記録した。昨年末以降、THAAD(高高度防衛ミサイル) 報復措置の影響が収まり、中国人観光客の財布の紐が緩んだためと分析される。
9日に統計庁が発表した「2018年、第2四半期の市・道サービス業における生産・小売販売動向」によると、昨年同時期に比べて済州の数値変動が最も目立った。済州はサービス業生産部門で免税店など卸・小売(6.3%)、金融・保険(14.2%)、宿泊・飲食店(2.5%)などの好調で、2.9%の増加率を記録した。
済州は小売販売だけで昨年比17.4%ポイント、前四半期比10.8%ポイントとそれぞれ上昇した。免税店(57.9%)、乗用車・燃料小売業(13.4%)、スーパー・雑貨・コンビニ(8.2%)での販売増加に起因するものと統計庁は解釈している。
主要観光都市であるソウルと仁川のサービス業生産、小売販売の数値も上昇した。ソウルはサービス業生産4.3%、小売販売7.0%、仁川はサービス業2.5%、小売販売3.4%など各部門で増加した。
ソウルの場合、大型マートでは4.6% 減少したものの免税店では63.7%上がり、これが小売販売全体の増加に繋がった。仁川も免税店での販売が20.5%増加した。
世宗市のサービス業生産は、保険・社会と不動産で昨年同期に比べて、それぞれ10.5%、7.0%拡大という結果だった。小売販売は乗用車・燃料小売店で15.9%、大型マートで10.9%の増加した。
蔚山(-1.8%)、慶尚南道(-0.8%)、忠清北道(-0.6%)などでは小売販売部門で乗用車・燃料小売店は増加を見せたが、専門小売店、百貨店、大型マートなどでの販売が落ち込み、全体的には減少した。
統計庁はこれに「自動車、造船のような地域主力産業の不振などの影響を受けた」とした。
翻訳者:M.I