韓国国土交通部、BMWに運行中止命令…「安全点検受けていない2.7万台が対象」

【写真】韓国国土交通部の金賢美(キム・ヒョンミ)長官は14日、エンジンから出火事故が相次いでいる高級車BMW車両と関連し緊急談話を発表した。
韓国国土交通部、BMWに運行中止命令…「安全点検受けていない2.7万台が対象」
運行中にエンジンから出火事故が相次いでいる高級車BMW車両と関連し、韓国政府はリコール対象のBMWのうち14日までに緊急安全点検を受けていない車両に対して運行中止命令を発動した。
韓国国土交通部の金賢美(キム・ヒョンミ)長官は14日、「緊急安全点検を受けていないBMWリコール車に対し、自動車管理法第37条の規定により点検命令と共に運行中止命令を発動することを市長、郡長、区庁長に要請する」との緊急談話を発表した。
金長官は「最近BMW車両の出火事故で、事故の可能性が高い車両を事前に選別するために緊急安全点検を実施してきたが、全体対象車両10万6317台のうち13日24時基準で約2万台の車両が点検を受けず、国民の不安が続いている」と運行中止命令の理由を明らかにした。
韓国政府は15日から対象車両への通知などの行政手続きに着手する予定。点検命令が発動されると、車の所有者はすぐに緊急安全点検を受けなければならない。該当車両は点検のための目的以外には運行が制限される。
金長官はBMW側に「国民の生命と直結する問題を度外視したり、さらにこれを隠蔽したという疑惑について、責任のある明確な答えを出さなければならない」と圧迫した。また「BMW車両の出火事故の原因について、国土部は関係省庁や専門家と協力して、公正で徹底的に調査したい。また自動車の安全制度全般の改善策を用意し、事態が早期に解決できるように最善を尽くしたい」と語った。
一方で、エンジン出火事故を起きたBMW車両は今年だけで計39台。BMWはリコール発表など事態収拾に出たが、事故車のうち、リコール対象になっていない車が9台も入っており、BMWの対応に批判の声が上がっている。
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