ボルボ、年内上場推進…300億ドル規模?

ボルボ、年内上場推進…300億ドル規模?
スウェーデンの自動車大手ボルボ・カーズが今年中に新規株式公開(IPO)を推進すると伝えられた。ボルボはIPO で300億ドル(約3.4兆円)の評価を得られると期待している。
英紙フィナンシャル・タイムズによると、ボルボは当初の計画通り年内に新規株式公開を実施する。まずは本拠地のスウェーデン・ストックホルムで上場した後、アジアの金融都市で2次上場を行う計画で、報道などによると、香港が有力視されている。
ブルームバーグの分析では、予想上場規模が120億〜180億ドルと市場の予想を下回った。しかし、ボルボの筆頭株主で中国自動車大手の浙江吉利控股集団(吉利集団)は300億ドルが保証されない限り、ボルボを上場しない方針で、ボルボと協議を進めているという。多くのアナリストは、このような評価額が過度に高いと指摘しているが、ボルボの未来成長は明るいとして〝無理ではない数字"と評価する声もある。
ボルボは中長期計画を通じて、2020年代半ばまでに売上高を現在の2倍に、収益は50%増やすことを目標にしている。このために内燃機関車の生産を中断し、2025年まで電気自動車の販売高を50%以上に増やす計画だ。また自社車両の約70%は完全自動運転技術を搭載する方針。
ボルボは昨年に車両共有メーカーUber(ウーバー)と2万4000台の販売契約を締結し、今後の企業価値上昇のための基盤を固めた。また、親会社吉利集団が中国企業であるため、世界最大の自動車市場である中国進出にも利点を持っている。
Copyright © The financial news japan. All rights reserved.
ファイナンシャルニュースジャパン