「新型コロナワクチン年内実用化」トランプ氏の言葉が実現?

−再び青信号灯った新型コロナワクチン開発、実用化に向け前進
ファイザーやモデルナ、アストラゼネカなどによる新型コロナワクチンの開発スピードが増している。この様なニュースが伝わると、ニューヨーク株式市場は現地時間20日、モデルナ株が0.5%上昇するなど、世界的なワクチン開発企業の株価が一斉に上昇した。
ファイザーは来月にも米国食品医薬局(FDA)に対しワクチン緊急使用の申請が可能になると発表し、モデルナも年内に緊急使用の申請をするとみられる。副作用により中断していたアストラゼネカの臨床試験も再開された。
主な海外メディアによると現地時間20日、ファイザーは新型コロナワクチンに対する緊急使用の承認を11月中旬以降に申請する予定だ。
「10月承認申請、11月3日大統領選前の実用化」というトランプ氏のタイムスケジュールよりは遅くなったものの、年内の実用化は可能だとみられる。ファイザーのアルバート・ブーラCEOは「ワクチンの効能に対する予備臨床試験の結果は今月末までに出るだろう」と話した。また「臨床試験の結果がポジティブなものであれば、直ちにFDAに対し緊急使用の申請をする」と話している。
米国で第3相を進行中のワクチン開発企業4社の中では、ファイザーが最も進んでいるとの評価。ファイザーは日本での新型コロナワクチンの臨床試験の計画も発表している。
モデルナは11月に予定されている新型コロナワクチンの効能の結果が良ければ、12月に緊急使用の承認を申請する方針だ。
モデルナのステファン・バンセルCEOは現地時間19日、ウォール・ストリート・ジャーナルのアニュアル・テック・ライブ・カンファレンスでこの様に発表した。
英国の製薬企業アストラゼネカもオックスフォード大学研究陣と共同で開発した新型コロナワクチンの臨床試験を再開する。
米国FDAはアストラゼネカの臨床試験で現れた異常な症状の事例に対する検討を済ませた。アストラゼネカの臨床試験は既に英国とブラジル、インド、南アフリカ共和国などで再開されている。
翻訳:水野卓
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