安倍晋三元総理を銃で撃って殺害した罪などに問われ、1審で無期懲役を言い渡された山上徹也被告が、判決を不服として4日、大阪高等裁判所に控訴する方針であることが3日、関係者への取材で分かった。
山上被告は2022年7月、奈良市で応援演説中だった安倍元総理を手製の銃で殺害したとして起訴された。奈良地方裁判所は先月21日、検察の求刑通り無期懲役の判決を言い渡していた。
1審の裁判で弁護側は、事件の背景として被告の母親が信仰していた旧統一教会によるいわゆる宗教被害を主張し、量刑の軽減を求めた。裁判では母親や妹が証人として出廷し、多額の献金による経済的困窮や、信仰を巡る家族内の対立によって生活が破綻した状況などが語られた。
これに対し検察側は、不遇な生い立ちがあったとしても被害者とは無関係であり、犯行を正当化する理由にはならないと主張した。
奈良地裁は判決で、旧統一教会や関係団体に対する恨みがあったとしても、殺人によって生命を奪うという意思決定には大きな飛躍があると指摘した。また、争点となっていた手製銃についても、銃刀法上の拳銃や砲に該当するとする検察側の主張をおおむね認めた。
弁護団は判決後、山上被告と繰り返し接見し、高裁で争うべきだと伝えてきたという。関係者によると、控訴期限を前にした3日、被告本人が弁護団に対し控訴の意思を明確にした。
弁護団は被告の意向を踏まえ、4日に大阪高裁へ控訴する予定で、2審では事件の動機や量刑の妥当性などを改めて争う方針とみられる。













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