新書『残念な教員 学校教育の失敗学』

日本の学校は「教え方を知らない教員」が8割以上だ。本書のタイトルである「残念な教員」とは、ニュースネタになるような破廉恥教員や暴力教員のことではない。もちろん、彼らは教育界全体から見ればごく一部に過ぎず、どちらかといえば個人の資質の問題である。

本書で言う「残念な教員」とは、そもそも本業での「教え方を知らない」、その結果「生徒を成長させられない」教員のことである。実はこのタイプの教員が、学校教育現場の8割以上を占めているのが現状だ。自分の担当科目ですら、大学入試問題を解くことすらできない。その証拠として、非常に多くの生徒が塾や予備校に助けを求めている。

まず「残念な教員」を量産し続ける学校教育現場の「失敗の構造」を明らかにすることから始め、過去の教育実践の蓄積と著者自身の取り組みや研究をベースに、未熟練教員を成長させる方法を提示する。

元ジャーナリストで、日本で最も伝統のある教育賞を受賞した筆者が渾身の力を込めて書き下ろした一冊である。

ー著者紹介
林純次(はやしじゅんじ)
1975年埼玉県生まれ。京都大学大学院教育学研究科修了。大学卒業後、大手新聞社に記者として入社。事件・事故、医療、政治、教育、高校野球などを担当する。フリーランスジャーナリストに転身した後は、事件や政治の記事を書きながら、カンボジアやパレスチナなどの貧困地帯や紛争地域を取材。一方でサッカー日本代表についても取材執筆を行った。2003年、教育者に転身。教育現場の体たらくや、情報を生徒に垂れ流すだけの教育、過度にシステム化されたディベート授業に疑問を抱き、ディスカッションの授業を模索していく。その成果が2012年度の読売教育賞優秀賞(国語教育部門)につながった。現在は関西の中高一貫校で教鞭を握っている。

ー目次
1 教育現場の実状
2 教師の技術
3 教育現場における「評価」
4 教員の成長
5 授業について
6 教員が技術を身に付ける順序
7 身に付けてほしい3つの力

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