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「この人じゃない!」…誤った患者に胸部手術した台湾病院

台湾のある病院で医療スタッフが患者を誤認し、同じ病室にいた他の患者に胸部手術をしたというとんでもないことが起きた。

11日、台湾メディアによると、事故は4日、高雄市所在の市立病院で発生。被害者のファン某氏は当時、低血圧で入院、胸部手術を受ける予定だったチャン某氏と同じ病室を使った。

手術当日、病院職員は患者の身元もきちんと確認せずファン氏を手術室に送った。患者の腕に付着した名札などをきちんと確認しなかったのは医療スタッフも同じだ。

病室に行った看護師たちは、ファン氏がベッドにいないことを確認し、驚いて急いで手術室に駆け込んだ。しかし、手術を途中で止めることができず、結局ファン氏は必要もない胸部手術を受けなければならなかった。行われた胸部手術は胸膜の中にチューブを入れて血液や空気などを抜き取ることだった。

台湾の医療当局は、今回の医療事故と関連し、病院側に厳重な問責と徹底した原因究明の調査に乗り出すことにした。高雄市衛生局は、病院に罰金50万台湾ドル(約200万円)を科し、病院長を免職処分した。

調査の結果、ファン氏は高齢でコミュニケーションが難しい患者である上、手術が勤務交代時間と重なったため、患者の身元がきちんと確認されていないことが分かった。これに対し、病院は医師、看護師など医療スタッフ5人を懲戒した。

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