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JA全中会長「コメ価格高止まり、消費離れ懸念」

全国農業協同組合中央会(JA全中)の山野徹会長は10日、東京都千代田区で開かれた定例記者会見で、コメ価格の高止まりに対し「適正な価格まで達していない」と述べた上で、「このままでは消費離れが進む」と懸念を示した。

政府は9日、夏まで毎月の備蓄米放出を決定。追加で計4回の放出が予定されている。これに対しJAグループは、これまで実施された2回の入札に参加。山野会長は「多くの消費者に国産米を食べてもらいたい」と述べ、備蓄米の円滑な流通に取り組む姿勢を強調した。

また、コメ生産に欠かせない肥料や燃料などの資材価格が高騰している現状についても言及し、「コスト増加を販売価格に適切に反映させなければ、持続可能な生産体制は維持できない」と訴えた。消費者と生産者の双方にとって「適切な価格」の必要性を改めて強調した。

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