昨年12月、北九州市小倉南区のファストフード店で中学生2人を刃物で刺し、女子生徒を死亡させたとして殺人などの疑いで逮捕された平原政徳容疑者(44)について、初回の精神鑑定で刑事責任能力が認められない「心神喪失」の可能性があるとする内容が含まれていたことが16日、関係者への取材で明らかになった。
事件は2024年12月、小倉南区の飲食店内で発生。被害にあったのは中学3年生の男女2人で、女子生徒は死亡、男子生徒は重傷を負った。
福岡地検は事件後、平原容疑者の刑事責任能力を調べるため、今年1月から3か月にわたって鑑定留置を実施。14日までに行われた鑑定の中で、容疑者が心神喪失状態にあった可能性が示唆されたという。
こうした結果を受け、検察は平原容疑者の精神状態をより精密に把握するため、16日から別の専門医による2度目の鑑定留置に踏み切った。鑑定の結果を踏まえ、起訴の可否を慎重に判断する構えだ。
平原容疑者は16日午前、小倉南警察署から移送され、再鑑定に臨むことになった。













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