東京都議会議員選挙（6月13日告示、22日投開票）は、投開票まで1カ月に迫り、選挙戦の様相が鮮明になってきた。今回の立候補予定者数は21日時点で270人を超えており、平成以降最多を記録する可能性が高まっている。
自民党が都議会第1党を維持できるか、小池百合子知事が特別顧問を務める「都民ファーストの会」がその地位を奪還するかが最大の焦点となっている。
現有30議席の自民党は42人を公認候補としたが、都議会会派で起きた裏金問題で非公認となった現職・元職6人も出馬を予定。裏金問題に加え、石破政権への逆風も重なり、厳しい選挙戦になるとみられる。公明党は22人を擁立し、9回連続の全員当選を狙っている。
一方、現有26議席の都民ファーストの会は37人を擁立し、小池知事も公式ユーチューブなどを通じて積極的に支援。小池氏は「東京大改革を進める候補を応援する」と明言した。
野党陣営では、共産党が24人（現有19）、立憲民主党が21人（現有12）を公認。候補者調整を進めており、議席の拡大を目指している。日本維新の会は6人、地域政党の東京・生活者ネットワークは3人を立候補させる。
また、議席を持たない勢力としては国民民主党が18人を公認し、条例案提出可能な11議席獲得を目標に掲げる。れいわ新選組は3人、参政党は4人、社民党は1人を立て、昨年の都知事選で次点となった石丸伸二氏が代表を務める地域政党「再生の道」も42人を予定している。
無所属候補も50人以上が名乗りを上げており、各党・各陣営とも夏の参院選の前哨戦と位置付け、激しい選挙戦が予想される。
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